平松さとし
フランス現地リポート 第9回(最終回)
凱旋門賞プレイバック

2016/10/03

 現地時間10月2日、シャンティイ競馬場で行なわれた凱旋門賞を制したのはファウンド(牝4、父ガリレオ、A.オブライエン厩舎)。日本の若き挑戦者マカヒキは残念ながら14着に沈んだ。

上々のスタートから6番手あたりを進んだマカヒキ。すぐ前に人気のポストポンドをみる位置は絶好かと思えた。しかし、外枠14番ということもあり、終始外を回らされ、前半、珍しく行きたがる素振りをみせた。
「いつも落ち着いている馬だけど、息が入らず行きたがった」
手綱をとったクリストフ・ルメール騎手はそう語った。

彼が折り合いに苦労している時、そのインコースを虎視眈々と進んでいたのがライアン・ムーア騎手に操られたファウンドだ。前走の愛チャンピオンSは勝ったアルマンゾルの強さが光ったが、その勝ち馬より先に動いて3着以下を完璧に抑えたのがこのファウンド。いわば負けて強しという競馬で、思えば昨年のブリーダーズCターフでは凱旋門賞馬ゴールデンホーンを破った実力の持ち主。最後の直線ではその実力を見事に発揮する形で伸びてみせた。

一方、マカヒキと人気を分け合ったポストポンドはいつも通り先行し、早めに抜け出すか?!という場面を作ってみせた。しかし、そこからいつもの伸びは見られぬまま5着に終わってしまった。

レースを終えたばかりのインタビューで友道康夫調教師は「外枠でいい位置を取りにいったのが敗因かもしれませんが、それだけではないと思います。中2週が影響したのかもしれません」と語った。
今後に関しては帰国してからオーナーと相談しながら決めていくということだ。
まずは無事に日本に帰り、再び日本のファンの前に元気な姿をみせてくれることを願おう。

なお、ファウンドの勝ち時計は凱旋門賞レコードの2分23秒61。2、3着には父(ガリレオ)が同じハイランドリール、オーダーオブセントジョージが入り、3頭出しのA.オブライエン厩舎が上位3着までを独占する結果となった。

(平松さとし=文)