平松さとしドバイ現地リポート 第2回

2016/03/23

現地時間3月23日、早朝、ドバイに遠征している日本馬が次々と追い切られた。

 

午前5時過ぎ、真っ先に馬場入りしたのがワンアンドオンリーとラストインパクト。芝コースで併せ馬を敢行。ラストインパクトが僅かに先着してゴールラインを駆け抜けた。
ワンアンドオンリーの手綱をとったのはレースでも騎乗する武豊騎手。全くのテン乗りとなる同馬の印象を次のように語った。
「調教は動かないようですね。それでも“さすが”という感じはあったし、跨って良かったです」


 
リアルスティールも芝コースで、ライアン・ムーア騎手を乗せて追い切り。その後、スクーリングで装鞍所に行き、パドックを通過して厩舎へ戻った。一連の動きに目を凝らした矢作芳人調教師は「トレセンよりも周囲に馬が少ないせいでノンビリし過ぎてしまう心配はあるが、それだけストレスがなく落ち着いているのは良いこと」と言い、騎乗したムーア騎手は「今日は馬場が重かったが反応はよく、状態の良さを感じさせた」と語った。

 
同じく芝コースで追われたのがドゥラメンテ。追い切りは調教助手が騎乗したが、その後、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わってゲート練習。
「落ち着いているし、体も細いくらいでしっかり仕上がっている感じ」
デムーロ騎手はそう言い、直線だけだった追い切りに関しては「それほど強くやる必要はないとホリセンセイが判断したということでしょう」と続けた。



 
ライバルとなりそうなポストポンドに騎乗するアンドレア・アッゼニ騎手とは同じイタリア人ということで「僕は君に負ける気はないよ」と笑いながら話しかけていた。
ほかにもドバイワールドCのホッコータルマエがダートコースで追われるなど、日本馬10頭全てが最終追い切りを行なった。