平松さとしドバイ現地リポート 第4回

2016/03/23

現地時間3月25日早朝、日本の各馬が最終調整を行なった。

 

グングン気温の上がった前日とは一転、冷たい空気の中、ドバイシーマクラシックに出走するドゥラメンテはM.デムーロ騎手を乗せてダートコース。軽めのキャンターで追われた。満足そうな表情で引き上げてきたデムーロ騎手は下馬するとドゥラメンテの顔にキス。その後、橋本篤典調教助手を乗せ、パドックと装鞍所をスクーリングした。



同じくドバイシーマクラシックに出走するラストインパクトは前川和也調教助手を乗せてこれまたダートコース。転厩2戦目となる同馬の動きを見守ったのは前日、現地入りした角居勝彦調教師。「思った以上に順応性のある馬で、こちらに来ても落ち着いています。昨日(24日)、蹄鉄を打ち替えて臨戦課程は整いました。力は出せるデキにあると思います」

 

ドバイターフに出走するリアルスティールも同じくダートコースで軽めのキャンター。海外遠征豊富な矢作芳人調教師はこの動きをジッと見つめた後、口を開くと次のように語った。「海外は思うようにいかないのが当たり前の中、ここまで本当に順調に来てくれました。状態は良いと思うので、あとは雨が降らないことを祈るのみです」


また、ラニの松永幹夫調教師はダートコースを自らの足で踏みしめ、「グリップの利く馬場ですね」とひと言。過去に管理馬のレッドディザイアを送り込み、この地で勝ったことの話を振るとニコリと微笑んで次のように言った。
「そうですね。今回もそうなると良いのですが……」


ドバイワールドCデーはいよいよ明日に迫った。