2016/09/09
現地時間9月7日にニエル賞(シャンティイ競馬場2400m)へ向けた最終追い切りを行なったマカヒキは、その後も順調とのこと。友道調教師は次のように語った。
「追った翌日は曳き運動。翌々日(9日)はラモールレー調教場で2000mをハッキング。追い切りの疲れをとる形で順調に来ています」
なお、同師を始め、厩舎スタッフは8日に決戦の舞台となるシャンティイ競馬場を見学。当日、慌てないように手順や動線をチェックしていた。
その日の開催で3鞍に騎乗したのがC.ルメール騎手。「久しぶりのシャンティイだったのでマカヒキのレースの前に乗れてよかったです。思い出しました。日曜日はダイジョウブ!」と力強く語った後、さらに続けた。
「シャンティイ競馬場は僕が初めてG1を勝った思い出のコース。伝統のある競馬場で大好きです。ロンシャンとはアップダウンのある場所がチョット違います。フォルスストレートがないので、シャンティイの方がトリッキーじゃありません。それは日本の馬にとっても良いです」
なお、本場英国のダービー馬ハーザンドがアイリッシュチャンピオンSに向かうことになり、ニエル賞を回避。現地時間8日に発表された出走予定馬はマカヒキを含めて6頭。(最終的に出走馬は5頭)
マカヒキ以外ではG3クラシックトライアルの覇者ミッドターム。同馬にしてもダンテSでは5着に敗れ、それ以来の競馬になるのでマカヒキの相手になるとは思えない。
また、ドーハドリームは準重賞を連勝中だが、こちらも戦ってきた相手をみるとどこまでやれるか?という感じ。
ダリヤカナの仔ダラバドも出走予定だがリステッドレースを勝ったばかりの身であり、やはりマカヒキの方が実力は上だろう。
少頭数でよほど変な流れにならない限り、マカヒキにとっては普通に走れば勝っておかしくないメンバー構成となった。
同日に行なわれる牝馬のG1ヴェルメイユ賞(シャンティイ競馬場芝2400m)も6頭立て。G2ポモーヌ賞勝ちのハイランドクイーン、昨年のこのレースでトレヴの2着したキャンダーリヤ、仏オークス(ディアヌ賞)でラクレソニエールの2着だったレフトハンドらが有力か。
(平松さとし=文)