合田直弘 香港国際競走回顧

香港ヴァーズ(G1)

昨年のこのレースや、前走のブリーダーズカップターフ(G1)を含めてG1・4勝の実績を誇り、レーティング的にも2番手以下の馬に5ポンド以上の差をつけ断然に首位に立っていたアイルランド調教馬ハイランドリール(牡4、父Galileo)が、現地・香港のオッズで1.5倍という圧倒的1番人気に推された。

ブリーダーズカップターフ(G1)や7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を逃げ切っていたものの、ハナを切らなくても競馬が出来るハイランドリールだったが、五分のスタートを切った後、他に行く馬がいないのを見ると、じわっと前に出て馬群をリード。重賞4勝の実績を誇るイギリス調教馬で、逃げて勝ったこともあるビッグオレンンジ(せん5、父Duke Of Marmalade)が、2コーナーでハイランドリールに絡んで行き、わずかの間だけ先頭に立ったものの、向こう正面中間から再び単騎の逃げとなったハイランドリールが、余力を残して直線に向いたように見えた。

ところが、逃げ込もうとするハイランドリールに、ゴール寸前で猛然と襲い掛かったのが、道中は後方の内ラチ沿いで脚を溜めていた日本調教馬のサトノクラウン(牡4、父Marju)で、ゴール寸前でハイランンドリールを半馬身差し切り、G1初制覇を海外で挙げる殊勲を打ち立てた。

JRHAセレクトセール1歳部門にて5800万円で購買されたサトノクラウン。今年2月の京都記念(GII)で3度目の重賞制覇を果たした後に挑んだクイーンエリザベス2世C(G1)では、随所で若さを見せて12着と大敗。その後は国内でも、宝塚記念(GI)6着、天皇賞・秋(GI)14着と結果を出せずにいた。
日本調教馬によるこのレース優勝は、2001年のステイゴールド以来のこととなったが、そのステイゴールドも、国内ではGI未勝利だった。

香港ヴァーズ【LONGINES Hong Kong Vase】(G1)

12月11日(日) シャティン競馬場(香港)  2400m (芝・右)3歳以上
第4レース 発走 15:00(現地時間14:00)
賞金総額 16,500,000香港ドル   1着賞金 9,405,000香港ドル

※表は横にスクロールすることができます。

着順 馬番
(ゲート番)
馬名 性齢 重量 調教師 騎手 タイム・着差
1 4
(9)
サトノクラウン 牡4 57 堀 宣行(JPN) J.モレイラ 2:26.22
2 1
(10)
ハイランドリール 牡4 57 A.オブライエン(IRE) R.ムーア 1/2
3 7
(4)
ワンフットインヘヴン 牡4 57 A.ドゥロワイエデュプレ(FR) C.スミヨン 7 1/4
4 13
(12)
ヌーヴォレコルト 牝5 55.5 斎藤 誠(JPN) 岩田 康誠
5 14
(13)
スマートレイアー 牝6 55.5 大久保 龍志(JPN) 武 豊 8 1/4
6 10
(11)
ベンジニ せん7 57 A.ブル(NZ) R.マイヤーズ 8 1/2
7 6
(8)
ガルリンガリ せん5 57 C.バランドバルブ(FR) S.パスキエ 9 3/4
8 8
(14)
ケシュア せん6 57 P.ショー(SIN) B.ヴォルスター 10 1/4
9 9
(5)
フレイムヒーロー せん7 57 L.ホー(HK) Z.パートン 10 1/4
10 11
(2)
イースタンエクスプレス せん4 57 J.サイズ(HK) S.デソウサ 13 1/4
11 3
(7)
ビッグオレンジ せん5 57 M.ベル(GB) D.レーン 16 1/4
12 2
(1)
シルバーウェーヴ 牡4 57 P.バリー(FR) M.ギュイヨン 24 1/4
13 5
(6)
ヘレンハッピースター せん5 57 J.ムーア(HK) H.ボウマン 24 1/4
14 12
(3)
アンティシペーション せん5 57 A.クルーズ(HK) N.カラン 27 3/4

着差は1着馬からの着差を表しております。

関係者コメント

1着 サトノクラウン
堀 宣行 調教師

「今回の挑戦は馬の状態を見て天皇賞(秋)の後から決めていました。馬が非常に良く頑張ってくれましたし、騎手もうまく騎乗してくれました。一時は調子を落としていた馬を立て直してくれたスタッフにも感謝します。まだまだ可能性のある馬なので今後はこれから考えていきたいと思います。」

J.モレイラ 騎手

「レースの前は大きなチャンスがあると思っていて、その通りうまくいきました。序盤はシルバーウェーヴを追いかけたことで、うまく進路が開き、走り抜けることができました。直線入り口では多くの馬が前にいましたが、先頭に立てる自信は常にありました。」

4着 ヌーヴォレコルト
斎藤 誠 調教師

「外枠でイメージしていたような展開になりました。馬の後ろに入れて力を溜めるのは作戦のひとつとしてありましたが、少し位置取りが厳しかったかもしれません。直線割ってこようとした際も進路がありませんでした。馬は怪我なく戻ってきましたし、まだまだ走る気満々です。良いレースだったと思います。」

岩田 康誠 騎手

「状態は良かったのですが、外枠で内になかなかもぐりこめませんでした。最後の直線は最後方から盛り返してくれただけに悔しいです。」

5着 スマートレイアー
大久保 龍志 調教師

「状態は良かったです。着順は人気より上にきましたし、内容も悪くなかったと思います。初めての距離で難しいところもありましたが、良いパフォーマンスだったと思います。」

武 豊 騎手

「2400mはベストの距離ではありませんでしたが、頑張りました。馬の状態は非常に良かったです。シャティン競馬場の馬場は合いますね。またこの場に戻ってきたいです。」

※詳細については、以下のホームページもご参照ください。
http://racing.hkjc.com/racing/Info/Meeting/Results/English/Local/20161211/ST/4
(※外部サイトに接続されます)

香港スプリント(G1)

力の差の少ない大混戦という見立てだったが、実際には、今年5月のチェアマンズスプリントプライズ(G1)の2着馬で、前哨戦のジョッキークラブスプリント(G2)でも2着だった地元のラッキーバブルズ(せん5、父Sebring)が、現地のオッズで2.2倍という抜けた1番人気に。今季初戦のナショナルデーC(G3)で重賞初制覇を果たした新興勢力のアメージングキッズ(せん5、父Falkirk)が6.9倍の2番人気。春の高松宮記念(GI)勝ち馬で、前走スプリンターズS(GI)は道中大きな不利があって12着に敗れたビッグアーサー(牡5、父サクラバクシンオー)が7.0倍の3番人気に推された。

 ハナを切ったのは、1番という絶好枠を引いた昨年のこのレースの勝ち馬ペニアフォビア(せん5、父Dandy Man)で、ラッキーバブルズは14頭立ての9番手。同馬の少し前にビッグアーサー、少し後ろにアメージングキッズという隊列となった。

 直線残り100mで先頭に立ったのは、道中3~4番手にいた4番人気(現地オッズ7.5倍)のエアロヴェロシティ(せん8、父Pins)。その後、ラッキーバブルズが外から飛んできたが、これを短頭差しのいでエアロヴェロシティが優勝。ペニアフォビアが逃げ粘って3着。アメージングキッズが4着。ビッグアーサーは末脚不発で10着に敗れている。

 エアロヴェロシティは、一昨年のこのレースの勝ち馬。昨季は、初戦のプレミアボウル(香港G2)のレース中に不整脈と肺出血を発症。立て直しを図って出走しようとした高松宮記念(GI)を直前の疝痛で回避と、アクシデントが続いていた。

 そこから見事に立て直し、このレース2度目の優勝を果たした、調教師P.オサリバンの手腕が光った一戦となった。

香港スプリント【LONGINES Hong Kong Sprint】(G1)

12月11日(日) シャティン競馬場(香港)  1200m (芝・右)3歳以上
第5レース 発走 15:40(現地時間14:40)
賞金総額 18,500,000香港ドル   1着賞金 10,545,000香港ドル

※表は横にスクロールすることができます。

着順 馬番
(ゲート番)
馬名 性齢 重量 調教師 騎手 タイム・着差
1 1
(2)
エアロヴェロシティ せん8 57.0 P.オサリバン(HK) Z.パートン 1:08.80
2 2
(5)
ラッキーバブルズ せん5 57.0 K.ルイ(HK) B.プレブル 短アタマ
3 3
(1)
ペニアフォビア せん5 57.0 A.クルーズ(HK) S.デソウサ 3/4
4 5
(7)
アメージングキッズ せん5 57.0 J.サイズ(HK) J.モレイラ 1 1/4
5 8
(14)
サインズオブブレッシング せん5 57.0 F.ロオー(FR) S.パスキエ 1 3/4
6 12
(6)
テイクダウン せん4 57.0 G.ムーア(AUS) T.クラーク 1 3/4
7 4
(4)
ノットリスニントゥーミー せん6 57.0 J.ムーア(HK) H.ボウマン
8 14
(9)
スーパージョッキー せん8 57.0 A.ミラード(HK) K.ティータン 3 1/2
9 10
(3)
ストラスモア せん5 57.0 A.ミラード(HK) N.カラン 3 3/4
10 6
(13)
ビッグアーサー 牡5 57.0 藤岡 健一(JPN) R.ムーア 4 1/4
11 7
(8)
レベルデイン 牡7 57.0 G.ポルテッリ(AUS) B.メルハム 4 1/2
12 9
(10)
レッドファルクス 牡5 57.0 尾関 知人(JPN) M.デムーロ 6 1/4
13 11
(12)
グラウル せん4 57.0 R.フェイヒー(GB) G.リー 9 1/4
取消 13
(11)
ピュアセンセーション せん5 57.0 C.クレメント(USA) C.スミヨン

着差は1着馬からの着差を表しております。

関係者コメント

10着 ビッグアーサー
藤岡 健一 調教師

「馬の状態は良かったのですが、アウェイの難しいところが出たのかもしれません。外枠も不利な条件でした。馬場が合わないという感じではありませんでした。応援していただいたファンの皆様には申し訳なく思います。結果を受け止めて、今回の経験を活かして、またチャレンジしたいです。」

R.ムーア 騎手

「道中は馬がワンペースであまり気持ちよく走っていませんでした。初めての舞台の影響があったのかもしれません。」

12着 レッドファルクス
尾関 知人 調教師

「残念な結果でした。最後の直線でいつもの伸びができませんでした。今回この馬らしい走りがお見せできませんでしたが、また来年頑張ってくれればと思います。」

M.デムーロ 騎手

良いポジションを取れましたが、スペースを確保しようとした内の馬からのプレッシャーを受けました。直線では良い伸びがありませんでした。」

※詳細については、以下のホームページもご参照ください。
http://racing.hkjc.com/racing/Info/Meeting/Results/English/Local/20161211/ST/5
(※外部サイトに接続されます)

香港マイル(G1)

レーティング119から115の間に、出走14頭中13頭がひしめき合うという、今年の香港国際競走4レースの中で最大の混戦と言われたのが「マイル」だった。

そんな中、屈腱炎による1年近い休養から復帰し、11月20日のジョッキークラブスプリント(G2)で4着という悪くない競馬をした、一昨年のこのレースの勝ち馬エイブルフレンド(せん7、父Shamardal)を、現地のファンはオッズ3.2倍の1番人気に支持した。

今年6月に安田記念(GI)を逃げ切ったロゴタイプ(牡6、父ローエングリン)が、2番という好枠を引いたため逃げるかと思われたが、ゲートで立ち遅れて行くことが出来ず、昨季のジョッキークラブマイル(G2)勝ち馬ビューティーフレーム(せん6、父Footstepsinthesand)が馬群を先導。6F通過が1分10秒03というハイペースになった中、エイブルフレンドは後ろから3頭目を追走することになった。

直線で馬場外目を伸び、残り120m付近で先頭に立ったのが、道中はエイブルフレンドの少し前で競馬をしていたビューティーオンリー(せん5、父Holy Roman Emperor)で、同馬が最後は半馬身抜けて優勝。2シーズン前の香港クラシックマイル(香港G1)、昨季のチェアマンズトロフィー(香港G2)、前走のジョッキークラブマイル(G2)に続き、待望の国際G1初制覇を成し遂げた。前走ジョッキークラブマイル(G2)では直線で進路が狭くなる不利があって7着に敗れたヘレンパラゴン(牡4、父Polan)が、勝ち馬同様に後方から追い込み2着。一方、直線で大外に持ち出したエイブルフレンドは、往年の末脚の冴えが見られず6着に敗れている。

香港マイル【LONGINES Hong Kong Mile】(G1)

12月11日(日) シャティン競馬場(香港)  1600m (芝・右)3歳以上
第7レース 発走 16:50(現地時間15:50) 
賞金総額 23,000,000香港ドル   1着賞金 13,110,000香港ドル

※表は横にスクロールすることができます。

着順 馬番
(ゲート番)
馬名 性齢 重量 調教師 騎手 タイム・着差
1 5
(13)
ビューティーオンリー せん5 57.0 A.クルーズ(HK) Z.パートン 1:33.48
2 6
(5)
ヘレンパラゴン 牡4 57.0 J.ムーア(HK) H.ボウマン 1/2
3 14
(11)
ジョイフルトリニティ せん4 57.0 J.ムーア(HK) G.モッセ
4 2
(6)
コンテントメント せん6 57.0 J.サイズ(HK) B.プレブル 1 1/4
5 3
(2)
ロゴタイプ 牡6 57.0 田中 剛(JPN) M.デムーロ 1 1/4
6 1
(14)
エイブルフレンド せん7 57.0 J.ムーア(HK) J.モレイラ
7 12
(8)
サトノアラジン 牡5 57.0 池江 泰寿(JPN) 川田 将雅 2 1/4
8 11
(4)
ロマンチックタッチ せん6 57.0 A.クルーズ(HK) M.チャドウィック
9 7
(9)
ネオリアリズム 牡5 57.0 堀 宣行(JPN) R.ムーア 3 1/2
10 10
(7)
クーガーマウンテン 牡5 57.0 A.オブライエン(IRE) D.オブライエン 3 1/2
11 4
(10)
ジャイアントトレジャー せん5 57.0 R.ギブソン(HK) C.スミヨン 3 3/4
12 13
(3)
サンジュエリー せん5 57.0 J.サイズ(HK) S.デソウサ 4 1/2
13 9
(12)
ビューティーフレーム せん6 57.0 A.クルーズ(HK) K.リョン
14 8
(1)
パッキングピンズ せん6 57.0 P.イウ(HK) M.ギュイヨン 10

着差は1着馬からの着差を表しております。

関係者コメント

5着 ロゴタイプ
田中 剛 調教師

「ゲートで待たされてしまい馬がリラックスしすぎてしまいました。この大舞台で狭いところをこじ開け良い走りを見せてくれましたが、悔しいです。出遅れてこの差ですから、ロゴタイプの強さは証明できたと思います。」

M.デムーロ 騎手

「馬はすごく頑張りました。ゲートを長く待たされた影響がありました。直線はスペースがなく、スムーズならもっとやれていたと思います。」

7着 サトノアラジン
池江 泰寿 調教師

「後方に待機して直線外に出す自分の競馬はできたと思います。少し馬場が合わなかったように見えました。もう少しペースが速くなってくれれば良かったですね。馬の状態は悪くはなかったと思います。」

川田 将雅 騎手

「スムーズなこの馬らしい競馬に徹して直線も頑張ってくれましたが、世界は強いということでしょうか。でもよく頑張ってくれました。」

9着 ネオリアリズム
R.ムーア  騎手

「最後の直線で馬が疲れてしまいました。」

※詳細については、以下のホームページもご参照ください。
http://racing.hkjc.com/racing/Info/Meeting/Results/English/Local/20161211/ST/7
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香港カップ(G1)

出走12頭中、香港調教馬6頭、日本調教馬5頭、仏国調教馬1頭と、あたかも香港と日本の国別対抗戦のような様相となった。

レーティング最上位は、昨年のこのレースの勝ち馬で、今年5月にシャンティイのイスパーン賞(G1)を10馬身差でぶっちぎったエイシンヒカリ(牡5、父ディープインパクト)だったが、現地のファンは前走天皇賞・秋(GI)を快勝してこの距離に対する適性を証明したモーリス(牡5、父スクリーンヒーロー)を、オッズ1.7倍という圧倒的1番人気に支持。一昨年のこのレースの勝ち馬デザインズオンローム(せん6、父Holy Roman Emperor)が7.9倍の2番人気で、8.6倍の3番人気がエイシンヒカリだった。 1番という絶好枠を引いたエイシンヒカリがジワっとハナに立ったが、後続に脚を使わせるハイラップの逃げが持ち味の同馬が、向こう正面に入るとテンポアップ。400m刻みで23秒台前半のラップを3回続けてマークし、3~4コーナー中間付近では後続との間に7~8馬身の差をつく大逃げとなった。

一方、スタートダッシュが鈍く、前半は10番手での競馬となったモーリスは、鞍上のR.ムーアが全く慌てなかった。直線に向くと内ラチ沿いを通って追撃を開始。グイグイと脚を伸ばして残り150m付近でエイシンヒカリを捉えると、そこから更に伸びて最後は後続に3馬身差をつける快勝。地元の前哨戦ジョッキークラブカップ(G2)を勝っての参戦だったシークレットウェポン(せん6、父Choisir)が、道中7番手から伸びて2着。いつものように最後方からの競馬となったデザインズオンロームは8着。エイシンヒカリは10着に敗れている。

昨年の香港マイル(G1)、今年5月のチャンピオンズマイル(G1)に続く、香港における3つのG1制覇、通算で6度目のGI制覇を果たしたモーリスは、この一戦をもって現役を引退。来春から種牡馬入りする予定となっている。

香港カップ【LONGINES Hong Kong Cup】(G1)

12月11日(日) シャティン競馬場(香港)  2000m (芝・右)3歳以上
第8レース 発走 17:30(現地時間16:30)
賞金総額 25,000,000香港ドル   1着賞金 14,250,000香港ドル

※表は横にスクロールすることができます。

着順 馬番
(ゲート番)
馬名 性齢 重量 調教師 騎手 タイム・着差
1 2
(8)
モーリス 牡5 57.0 堀 宣行(JPN) R.ムーア 2:00.95
2 8
(3)
シークレットウェポン せん6 57.0 C.イプ(HK) Z.パートン
3 5
(7)
ステファノス 牡5 57.0 藤原 英昭(JPN) C.スミヨン 3 1/2
4 6
(2)
ラブリーデイ 牡6 57.0 池江 泰寿(JPN) H.ボウマン 3 1/2
5 4
(4)
ブレイジングスピード せん7 57.0 A.クルーズ(HK) N.カラン 3 3/4
6 10
(10)
ホースオブフォーチュン せん6 57.0 A.ミラード(HK) S.デソウサ 4 1/2
7 9
(9)
エリプティク 牡5 57.0 A.ファーブル(FR) P.ブドー 4 3/4
8 3
(6)
デザインズオンローム せん6 57.0 J.ムーア(HK) J.モレイラ 5 1/2
9 12
(11)
クイーンズリング 牝4 55.5 吉村 圭司(JPN) M.デムーロ
10 1
(1)
エイシンヒカリ 牡5 57.0 坂口 正則(JPN) 武 豊 7 3/4
11 7
(5)
ガンピット せん6 57.0 C.ファウンズ(HK) K.ティータン 8 3/4
12 11
(12)
ヘレンスーパースター せん6 57.0 A.クルーズ(HK) G.モッセ 13 3/4

着差は1着馬からの着差を表しております。

関係者コメント

1着 モーリス
堀 宣行 調教師

「香港ジョッキークラブのサポートを受けながら良いチームワークでここまで調整することができました。香港ジョッキークラブには感謝しています。香港国際デーに2勝できたことについては、馬が頑張ってくれて、騎手がうまく騎乗してくれたことがあって達成できたものであり、(私自身の力というよりは)たまたま達成できたものと思っています。」

R.ムーア 騎手

「このレースはモーリスにとって良いペースで、向正面では良いポジションがとれました。直線で前があいてからはすごく反応が良く、最後は流すことができるくらいでした。マイルで素晴らしい馬ですが、2000mではもっと素晴らしいです。乗るたびに馬が成長していて、乗っていてすごく楽しいです。」

3着 ステファノス
藤原 英昭 調教師

「良く走ってくれました。スミヨンも初めて乗って、ゲートもうまく出たし、うまいこと乗ってくれたと思います。しかしモーリスは凄いですね。さすがモーリス、そんな競馬でした。ステファノスも今までで一番の状態で使えて3着に来てくれました。勝てませんでしたが、100点の競馬でした。」

C.スミヨン 騎手

「モーリスという偉大なチャンピオンには敗れましたが、この馬の特性を考えて先行し、力は出し切れたと思います。3着という結果にも満足しています。」

4着 ラブリーデイ
池江 泰寿 調教師

「ゲートの出も良く、良いポジションがとれましたし、自分の競馬はできたと思います。去年の天皇賞(秋)のような硬い馬場を得意としているので、香港の力のいる馬場を苦にし、最後は伸びあぐねました。騎手は完璧に乗ってくれましたし、状態も良かったです。馬も良く頑張ってくれました。またどこかでGIを勝たせてあげたいです。」

H.ボウマン 騎手

「パーフェクトライド、パーフェクトレース。ただモーリスが強かった。馬はすごく頑張った。」

9着 クイーンズリング
吉村 圭司 調教師

「これだけのメンバーの中、良く頑張ってくれました。調整も順調でしたし、スタッフも良く頑張ってくれました。日本の皆さんにもたくさん応援してもらい、寄せ書きもいただき、とても勇気づけられました。本当に感謝しています。今回の経験を活かし、また挑戦したいです。」

M.デムーロ 騎手

「メンバーが強かったです。外枠も難しかったです。日本の皆さんがたくさん応援しにきてくれて、とても嬉しかったです。」

10着 エイシンヒカリ
坂口 正則 調教師

「見せ場はつくりましたが、最後止まってしまいました。あのくらい離した方が良い馬だから自分の競馬はできたと思います。」

武 豊 騎手

「相変わらず馬は入れ込んでいたけど、馬場入場後の入れ込み具合は日本のレースの時よりはましで、彼なりに我慢できていました。レース中は前に他の馬がいなかったので彼らしいレースができました。思い切ってペースを上げて勝負に出たのですが、最後は脚が止まってしまいました。惜しかったですが、精一杯やりました。」

※詳細については、以下のホームページもご参照ください。
http://racing.hkjc.com/racing/Info/Meeting/Results/English/Local/20161211/ST/8
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