2016/4/21
ラブリーデイ
サトノクラウン
ヌーヴォレコルト
日本代表の3頭は、昨年のこのレースに参戦した段階でのステファノスと比較して、実績もレイティングも上位の馬たちで、すなわち、いずれの日本馬にも勝つチャンスがある。
そんな日本勢の前に立ちはだかる最大の敵が、ハイランドリール(牡4)だ。アイルランド調教馬ながら、昨年はアメリカのG1セクレタリアトSと香港のG1香港ヴァーズを制している「アウェイの鬼」で、シャティンのコース適性も実証済みである。前走G1シーマクラシックは4着に終わったが、昨年もシーズン緒戦のフランス2000ギニーで6着に敗れた後、次走のフランスダービーで2着となっている叩き良化型だけに、ここは万全の仕上げで臨んでくるはずだ。
オーストラリアから遠征してくるライジングロマンス(牝5)は、アドマイヤラクティが制した14年のG1コーフィールドCで2着に来た馬だから、ご記憶の方も多いはずだ。管理するD.ヘイズは、95年から9シーズンにわたって香港を拠点としていた調教師で、香港を知り尽くす男が「この馬はシャティンに合う」と見込んで連れてきただけに不気味である。
このレースに過去2勝している南アフリカのM.ドゥコック師が送り出すエルティジャール(牡4)は、昨季のG1ケイプダービー馬である。ドバイでは4戦して未勝利に終わったが、4着だったG1ドバイターフはリアルスティールから2馬身1/2差しか負けておらず、この顔触れに入っても侮れない存在だ。
こうした遠征馬を迎え撃つ地元勢も、このレース連覇を目指すブレイジングスピード(せん7)、昨年は遠征したドバイを見送りここに照準を絞った国際G1・4勝馬デザインズオンローム(せん6)、今年の香港ダービー馬でオーストラリアでもG1・2着の実績があるウェルテル(せん4)など、多彩な顔触れが揃っている。日本馬による表彰台独占が理想で、その可能性もおおいにあるのだが、一方で、力の接近した馬たちによる争いだけに、枠順や展開が勝負の鍵を握ることになりそうだ。
(合田直弘=文)
4月24日(日) シャティン競馬場 2,000m(芝) 3歳以上
第8レース 16:35(日本時間17:35)発走予定
賞金総額 20,000,000香港ドル 1着賞金 11,400,000香港ドル
ゲート番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 重量 | 調教師 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | ラブリーデイ | 牡6 | 126 | 池江 泰寿 | J.モレイラ |
2 | 4 | デザインズオンローム | せん6 | 126 | J.ムーア | T.ベリー |
3 | 1 | ブレイジングスピード | せん7 | 126 | A.クルーズ | N.カラン |
4 | 13 | ライジングロマンス | 牝5 | 122 | D.ヘイズ(豪) | D.レーン |
5 | 10 | ウェルテル | せん4 | 126 | J.ムーア | H.ボウマン |
6 | 2 | ハイランドリール | 牡4 | 126 | A.オブライエン(愛) | R.ムーア |
7 | 12 | ヌーヴォレコルト | 牝5 | 122 | 斎藤 誠 | 武 豊 |
8 | 7 | サトノクラウン | 牡4 | 126 | 堀 宣行 | Z.パートン |
9 | 5 | ミリタリーアタック | せん8 | 126 | C.ファウンズ | N.ローウィラー |
10 | 11 | ホースオブフォーチュン | せん5 | 126 | A.ミラード | K.ティータン |
11 | 9 | エルティジャール | 牡4 | 126 | M.デコック(南ア) | D.ホワイト |
12 | 6 | ヘレンハッピースター | せん5 | 126 | J.ムーア | B.シン |
13 | 8 | ヘレンスーパースター | せん6 | 126 | A.クルーズ | B.プレブル |
ゲート番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
---|---|---|---|
1 | ラブリーデイ | 牡6 | J.モレイラ |
2 | デザインズオンローム | せん6 | T.ベリー |
3 | ブレイジングスピード | せん7 | N.カラン |
4 | ライジングロマンス | 牝5 | D.レーン |
5 | ウェルテル | せん4 | H.ボウマン |
6 | ハイランドリール | 牡4 | R.ムーア |
7 | ヌーヴォレコルト | 牝5 | 武 豊 |
8 | サトノクラウン | 牡4 | Z.パートン |
9 | ミリタリーアタック | せん8 | N.ローウィラー |
10 | ホースオブフォーチュン | せん5 | K.ティータン |
11 | エルティジャール | 牡4 | D.ホワイト |
12 | ヘレンハッピースター | せん5 | B.シン |
13 | ヘレンスーパースター | せん6 | B.プレブル |
※ 馬齢は主催者発表のものを記載しております。
※ 126lbs=約57kg、122lbs=約55.5kg
【馬番3(ゲート番1) ラブリーデイ号 池江 泰寿調教師のコメント】
「今日、シャティンの芝コースを歩いて仮柵がなくなって内側にグリーンベルトが出来ていることがわかったので、内側から4枠番ぐらいまでを希望していました。さらに1枠番なら両隣にゲートボーイが立つ心配がないので安心しています。ラブリーデイはゲートボーイは付ける予定はありませんが、隣の枠番に入るデザインズオンロームがゲートボーイを付けるらしいので、明日は隣にゲートボーイがいることを想定したゲート練習をする予定です。」
【馬番7(ゲート番8) サトノクラウン号 高橋 智大調教助手のコメント】
「大外枠じゃなくてよかったです。あとは当日無事にゲートを出てくれればと思います。」
【馬番12(ゲート番7) ヌーヴォレコルト号 斎藤 誠調教師のコメント】
「内枠が有利だと言われていますが、真ん中の枠番なら許容範囲です。むしろ内、外を見ながら競馬ができると思っています。とても自在な馬なので競馬はしやすいと思います。」