平松さとし香港現地リポート 第3回

2016/04/22

時おり雷雨となった4月22日早朝のシャティン競馬場。サトノクラウンとラブリーデイの2頭がパドックをスクーリングした。

先にパドックに現れたのはラブリーデイ。山元譲治調教助手が乗り、寺島良技術調教師にひかれ、池江泰寿調教師が見守る中、パドックを数周まわった。
前日の枠順抽選会に自ら臨み最内1番枠を引き当てた池江調教師は次のように語った。
「馬場をみたところ内の4頭分くらいが良かったので、そのあたりの枠に入れば……と思っていました。だから1番を引けたのはすごく良かったです。馬の状態は1度使われたことで本当に良くなっています」

ラブリーデイに続いてパドックをスクーリングしたサトノクラウンは芝コースで最終追い切りを行なった後に参上。少々うるさい素振りをみせたのはいつものこと。こちらは8番枠。抽選くじを引いた高橋智大調教助手は「外枠でなくてよかったです」とホッとした表情で語った。
2頭はスクーリングの後、ゲート練習を行なった。隣の枠の馬(デザインズオンローム)がゲートボーイをつけるという実戦に即した形で行なったこの練習も「落ち着いていて全く問題なかった」と池江師。

また、前日に最終追い切りを行なったヌーヴォレコルトは厩舎周りの運動のみで馬場には入らなかった。
「香港は一度経験しているし、気合いも乗ってきているのであえてスクーリングはしませんでした」斎藤誠調教師はそう言って、さらに続けた。
「今朝、体重をはかったところ464キロ(前走時456キロ)。飼い葉も食べていて順調そのものです。この後、競馬に向けてしまってくるだろうし、リラックスもしているので期待できます」

レースはあと2日後に迫ってきた。