平松さとし香港現地リポート 第4回

2016/04/23

現地時間4月23日朝、シャティン競馬場。翌日に迫ったレースへ向け、日本馬3頭は皆、角馬場で最終調整を行なった。

「昨日の雨でだいぶ馬場がかたくなっているようなので自重しました」
ラブリーデイの池江泰寿調教師は、当初予定していたオールウェザーコースに入れなかった理由をそう言い、さらに続けた。
「追い切り後も馬は順調そのもので、すごく良い雰囲気になっています。筋肉のハリも良いです」
ただ、当日の雨予報にだけは少々眉間に皺をよせ「出来たらもう降って欲しくないですね」と語ってみせた。

ラブリーデイ同様、雨でかたくなったオールウェザーコースに入れるのを辞めたのがヌーヴォレコルト。
斎藤誠調教師は次のように語った。
「馬場がかたいようでしたし、ヌーヴォレコルト自身、仕上がっていて、あまりやる必要のない状態なので角馬場調整にとどめました。気合いも乗ってきたし、力を出せる出来にあります」

また、サトノクラウンの角馬場調整は前日に最終追い切りをしたため、当初の予定通り。高橋智大調教助手は「追い切った後、少し硬さが出たけどすぐにほぐれました。普段通りの落ち着きがあって順調に調整できています」とコメントを発表した。

レース前日のこの日の空模様はなんとか雨が落ちるのをとどまっているといった感じ。この後も雨予報が出ているだけに、今年は馬場状態が日本馬を含めた各馬の走りに影響を与えそうだ。渋い馬場を吹き飛ばし、レース後の表彰式で日の丸があがることを期待したい。