ロンシャン競馬場ガイド
ロンシャン競馬場

ロンシャン競馬場

 ブローニュの森の中に位置し、パリの繁華街から車で20分程という至便な場所にあるのがロンシャンだ。地下鉄10号線ポルトドゥテイユが最寄り駅となるが、競馬場正門まで歩いて20分以上かかるため、競馬開催日に運行される、市内ターミナルのポルトマイヨと競馬場の間を結ぶ無料バスの利用が便利である。

 コースは右回りで、凱旋門賞のスタート地点はスタンドから見て左手奥にある赤い風車の真下になる。スタートから400mほど走り、G1アベイユ賞の舞台となる直線走路を斜めに横切ると、そこから上り坂が始まる、 およそ600mの間に10m上って坂の頂点に立つと、コースはゆっくりと右手にカーブしつつ、今度は下り坂を迎える。

イギリスクラシック三冠馬グラディアトゥール(Gladiateur)

イギリスクラシック三冠馬グラディアトゥール(Gladiateur)

満員の観客の場内

満員の観客の場内

 600mの間に10m下るこの下り坂と、その先にあるフォルスストレートと呼ばれる250mほどの短い直線が、凱旋門賞におけるポイントと言われている。下り坂はゆっくりと下りるのが鉄則で、フォルスストレートで仕掛けることもロンシャンでは「タブー」とされているのだ。

 最後コーナーを抜けると、ゴールまで533mにわたって、幅員が広い直線が広がっている。

 レースレコードは、昨年デインドリームがマークした2分24秒49。馬場が良ければ遅くとも26秒台の決着となる、欧州の中では速い部類に属する馬場だ。ところが道悪になると一気に時計が掛かり、勝ち時計が2分35秒を越えることも珍しくなくなる。

 すなわち、天候によって全く違った顔を見せるのがロンシャンだけに、日本馬としては良馬場を望みたいところである。

(合田直弘)