凱旋門賞リポート

合田直弘リポート ・現地インタビュー

合田直弘リポート

合田直弘(ごうだ なおひろ)

合田直弘。1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和 57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後 イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

凱旋門賞 レース回顧

 勝ち馬にわずか首差差されての2着。それも、残り100mの段階では完全に勝ったと思ったところから追いつかれての逆転負けだけに、ことさらに無念さがつのる。
 1・2着馬を分けたのは、馬場状態であったことは間違いない。父モンジュー譲りの瞬発力を武器に2冠を制し、オルフェーヴル(牡4)と差の無い2番人気となったキャメロット(牡3)が、好位で絶好の手応えに見えながら、追われて全く伸びなかったように、あるいは、前哨戦のG2ニエユ賞で一刀両断の切れ味を見せた、3番人気のサオノワ(牡3)が15着と無残な完敗を喫したように、瞬発力や切れ味を武器にした馬には、徹底的に不利な馬場であった。日本では重巧者と言われているものの、本質は硬い馬場で発揮する瞬発力にあるオルフェーヴルにとって、極めて辛い馬場状態だったことは明らかだ。


ソレミア(O.ペリエ騎手)がオルフェーヴルを交わして優勝


 一方、勝ったソレミア(牝4)は、ここまで唯一の重賞勝ちとなっている5月のG2コリーダ賞の舞台は重馬場だったし、同じく5月に牡馬に混じって2着となったG3エドヴィル賞の舞台は不良馬場だった。残り100mで3馬身近くはあった2頭の差がひっくり返ったのは、Collantという、8段階評価で6番目となる泥んこ馬場が舞台であったからこそと言えそうだ。
 負けてなお強しのオルフェーヴルだったが、敗れた相手が牝馬のソレミアだったというのは、昨今の欧州競馬の趨勢を如実に反映した結果であったかもしれない。思い返せば1年前の凱旋門賞で、上位3着まで独占したのが牝馬だった。昨年の勝ち馬デインドリーム(牝4)が、本拠地における伝染病の発生という不測の事態に遭遇して出走出来ず、G1・2連勝中だった昨年の3着馬スノウフェアリー(牝5)が脚部不安で回避しても、なおかつ、今年も牝馬の優勝に終わり、上位6頭中4頭が牝馬という結果は、競馬の世界における「女の時代」が依然として続いていることを示していると言えそうだ。


パドックに引き揚げてきたオルフェーヴルとスミヨン騎手



優勝したソレミア(牝4歳、仏・C.ラフォンパリアス厩舎)と関係者

凱旋門賞(G1)

10月7日(日) ロンシャン競馬場 2,400m(芝) 3歳以上 牡・牝
6レース 現地時間 16:25(日本時間23:25)発走  18頭
着順 ゲート番 馬番 馬 名 所属 性齢 重量 騎 手 調教師 タイム・着差
1 6 10 ソレミア フランス 牝4 58 O.ペリエ C.ラフォンパリアス 02:37.7
2 18 6 オルフェーヴル 日本 牡4 59.5 C.スミヨン 池江 泰寿 クビ
3 17 14 マスターストローク フランス 牡3 56 M.バルザローナ A.ファーブル 7
4 1 9 ハヤランダ フランス 牝4 58 F.ブロンデル L.オードン 1
5 3 17 イエローアンドグリーン フランス 牝3 54.5 T.テュリエ N.クレメント 1/2
※ 凱旋門賞に関する詳細情報はFrance GALOPのHPをご覧ごらんください

関係者のコメント

池江泰寿調教師(オルフェーヴル)

「日本の三冠馬が世界のトップレベルにあることは証明できたと思います。イギリスやフランスのダービー馬に大きく先着しているのですが、勝負事なので勝たなくてはなりません。後方で折り合いをつける事は、予定通りでした。早めに抜け出して目標にされた分、交わされてしまいました。携わる自分の技術がまだまだ世界レベルになかったということでしょうか。日本の調教師は、これからもどんどん技術向上に精進し、このレースを勝たなくてはならないと思います。明日から出直して、このレースに勝つために戻って来たいと思います。」

C.スミヨン騎手(オルフェーヴル)

「今日は直線に向いてから追い出しての反応は良かったが、内にもたれてしまった。途中で右ムチに持ち替えたもののさらに内ラチに寄って行った。抜け出してから少しソラを使うような所があったかもしれない。ゴール直前でもう一度大きくよれてしまった。後から来ているのは分かっていたが残念だ。凱旋門賞でこれだけやれた日本の馬はいなかった。良くやった。先頭に立ったときは勝ったと思った。最後の50mで差し返されて、本当に残念だ。」

 

(コメントはJRA発表)

2012凱旋門賞展望


 展望記事を月曜日に書かせていただいて以降、戦線に大きな変化があったので、改めて凱旋門賞展望の修正版を書かせていただく。
 一方で、パリの天候が芳しくないことに変わりはなく、日曜日のロンシャンの馬場は良くて「重」、場合によっては「不良に近い重」となる可能性も出てきている。
 優勝への最短距離にいるのは、高い能力を馬場や展開に関わらずに発揮出来るオルフェーヴル(牡4)であるという見解にも、変わりはない。渡仏初戦となったフォワ賞を完勝した後も順調に調整が進められており、日本の競馬関係者にとって悲願と言うべき凱旋門賞制覇が、いよいよ現実味を帯びてきたと言えそうだ。
 今年の英国2冠馬キャメロット(牡3)の参戦が確定したことで、キャメロットを管理するオブライエン厩舎がペースメーカーを差し向けて来ることも確実となった。すなわち、馬場は悪くとも道中の流れは緩みのないものとなる公算が強まったわけで、そういうレース条件を想定した時、オルフェーヴルにとって強敵となるのは、シームーン(牡4)とシャレータ(牝4)の2頭になろうかと思う。
 ことに、ここへ来て不気味さを増しているのが、マイケル・スタウトの管理馬で、1番人気で5着に敗れたキングジョージからぶっつけで本番という、10年の凱旋門賞馬ワークフォースと全く同じパターンで臨むシームーンの存在だ。いつもの年に比べると不本意なシーズンを送っている英国の伯楽の、乾坤一擲の一撃には、充分な警戒が必要だろう。
 不気味さという点では、鞍上に当代一の腕利きフランキー・デトーリを配してきた2冠馬キャメロットも相当なものだが、道悪というのは、この馬にとってネガティヴなファクターである。
 10日7日が日本人ホースマンにとって歓喜の日となることを期待したい。


凱旋門賞(G1)10月7日(日) ロンシャン競馬場 2,400m(芝) 3歳以上 牡・牝
6R 現地時間 16:25(日本時間23:25)発走予定
ゲート番 馬番 馬 名 所属 性齢 重量 騎 手 調教師
1 9 ハヤランダ フランス 牝4 58 F.ブロンデル L.オードン
2 16 サオノワ フランス 牡3 56 A.アムラン J.ゴーヴァン
3 17 イエローアンドグリーン フランス 牝3 54.5 T.テュリエ N.クレメント
4 15 アーネストヘミングウェイ アイルランド 牡3 56 C.オドノヒュー A.オブライエン
5 13 キャメロット アイルランド 牡3 56 L.デットーリ A.オブライエン
6 10 ソレミア フランス 牝4 58 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
7 18 グレートヘヴンズ イギリス 牝3 54.5 W.ビュイック J.ゴスデン
8 7 アヴェンティーノ 日本 牡8 59.5 A.クラストゥス 池江 泰寿
9 4 ミハイルグリンカ チェコ 牡5 59.5 M.デムーロ A.シャヴイエヴ
10 2 セントニコラスアビー アイルランド 牡5 59.5 J.オブライエン A.オブライエン
11 8 シャレータ フランス 牝4 58 C.ルメール A.ドゥロワイエデュプレ
12 5 ロビンフッド アイルランド 牡4 59.5 J.ヘファナン A.オブライエン
13 3 ミアンドル フランス 牡4 59.5 M.ギュイヨン A.ファーブル
14 11 ベイリル フランス 牡3 56 G.モッセ A.ドゥロワイエデュプレ
15 12 ケザンプール フランス 牡3 56 G.ブノワ M.デルザングル
16 1 シームーン イギリス 牡4 59.5 R.ムーア M.スタウト
17 14 マスターストローク フランス 牡3 56 M.バルザローナ A.ファーブル
18 6 オルフェーヴル 日本 牡4 59.5 C.スミヨン 池江 泰寿

フォワ賞 レース回顧


 凱旋門賞制覇を目指して渡仏した、昨年の日本の3冠馬オルフェーヴル(牡4、父ステイゴールド)が、9月16日にロンシャンで行われた前哨戦のG2フォワ賞(芝2400m)を白星で通過。大手ブックメーカーのラドブロークスやウィリアムヒルが、昨年に続く凱旋門賞連覇を目指すデインドリーム(牝4、父ロミタス)と横並びの1番人気に推すことになるなど、オルフェーヴルは最有力馬の1頭として10月7日のG1凱旋門賞(芝2400m)に臨むことになった。
 戦前の予測通り超が付くスローペースになった中、前半は再三に渡って、口を割り頭を上げて行きたがる素振りを見せたオルフェーヴルだったが、ここが実戦における初コンビとなった鞍上のクリストフ・スミヨン騎手が、我儘は絶対に許さぬとばかりにがっちりと手綱をホールドして後方に待機。直線で追われると内埒沿いを抜けて、後続に1馬身の差をつけての優勝となった。
 懸念されていた気性面での難しさ垣間見せたこと、直線での弾け方が今ひと息だったことなどを理由として、例えば英国のRacingPost 紙などは、”it was solid, rather than spectacular(=しっかりした勝利だったが、目覚ましい勝ち方ではなかった)“と評したが、オルフェーヴルにとっては2カ月半振りの実戦だったこと、ここはあくまでも前哨戦で、主目的はロンシャン競馬場に慣れることと、スミヨン騎手とのコンビネーションを確立することにあったことを鑑みれば、まずは申し分のない競馬であった。
 ことに、調教では従順な態度に終始したことから、乗りやすい馬と侮りかけていたスミヨン騎手が、実戦でオルフェーヴルが見せる危うさの片鱗を経験出来たことは、凱旋門賞へ向けた大きな収穫であったと思う。
 オルフェーヴルが無事に本番を迎えることが出来れば、10月7日が日本の競馬界にとって歴史的な日になる可能性が、ぐっと高まったと言えそうである。




フォワ賞(G2) Qatar Prix Foy

9月16日(日) ロンシャン競馬場 2,400m(芝) 4歳以上
牡・牝
第3レース 14:30(日本時間21:30)発走
着順 馬番 馬  名 性齢 重量 騎 手 タイム・着差
1 4 オルフェーヴル 牡4 58 C.スミヨン 2:34.26
2 2 ミアンドル 牡4 58 M.ギュイヨン
3 3 ジョシュアツリー 牡5 58 L.デットーリ クビ
4 1 フィオレンテ 牡4 58 K.ファロン
5 5 アヴェンティーノ 牡8 58 A.クラストゥス 3 1/2
フォワ賞のレース映像はJRAHPをご覧ください

関係者のコメント

池江 泰寿調教師のコメント

「勝たせてもらいましたが、世界の壁の高さを感じました。やはり簡単には勝たせてくれないですね。前半は折り合いに苦労しましたが、後半は(レースが)流れてくれて上手く行けたと思います。(C.スミヨン騎手が)調教でスムーズに折り合ったので、コントロールし易いと言っていましたが、必ずしもそうではないところを身をもって感じてもらえたと思います。前半苦労した分、馬だけでなく騎手にとっても、本番に向けてよい経験になったと思います。(レースは)細かいポジションを指示するというよりは、折り合い重視で望みました。(凱旋門賞(G1)に向け)スタッフ一同頑張って、さらに良い状態で出走させたいと思います。」

C.スミヨン騎手のコメント(オルフェーヴル騎乗)

「前哨戦として、本番に繋がる良いレースが出来ました。はじめてのロンシャンでしたが、上手く勝ちきってくれました。スローペースとなり、かかってしまうこともありましたが、本番に向けて、余力を残すようなレースができました。池江調教師が上手く調整してくれており、あと3週間でさらに良くなってくれると思います。」

 

(コメントはJRA発表)



パドックでオルフェーヴルに騎乗する
C.スミヨン騎手(左は池江泰寿調教師)



直線抜け出すオルフェーヴル


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2012フォワ賞展望


 1999年の凱旋門賞でエルコンドルパサーが2着になった際も、2010年の凱旋門賞でナカヤマフェスタが2着になった際も、直前に使っていたという、凱旋門賞を狙う古馬にとって王道と言うべき前哨戦である。 
出走すればオルフェーヴルにとって強敵になると思われた、昨年のG1仏ダービー馬リライアブルマン(牡4)が回避。G3を連勝中の上がり馬で、凱旋門賞へ向けた前売りでも穴人気になっていたノーリスクアットオール(牡5)も故障発生のため回避し、5頭立てという少頭数となった。それも、日本から遠征のオルフェーヴル(牡4)と帯同馬のアヴェンティーノ(牡8)に加え、英国からフィオレンテ(牡4)とジョシュアツリー(牡5)の2頭が参戦し、地元調教馬はミアンドル(牡4)1頭のみという、いささか珍しい顔合わせとなった。 
オルフェーヴルを除けば、実績的に最上位なのは、過去7勝という凱旋門賞最多勝調教師A・ファーブルが管理する、この路線のG1・3勝馬ミアンドル(牡4、父スリックリー)だ。
前走ドーヴィルのG2ケルゴレイ賞(芝3000m)で、2年前のG1カナディアン国際(芝12F)以来となる重賞制覇を果したジョシュアツリー(牡5)は、ジャパンCにも参戦したことがある馬で、ご記憶の皆さまも多く居られると思う。
英国の伯楽M・スタウトが早くから目をかけていた期待馬で、前走ニューマーケットのG2プリンセスオヴウェールズS(芝12F)で待望の重賞初制覇を果したのがフィオレンテ(牡4)だ。
十中八九スローペースとなり、瞬発力という点では頭抜けたものを持つオルフェーヴルが楽勝すると思われるが、フランスの場合、前哨戦はあくまでも前哨戦として使う馬が多く、ここも重視されるのは結果よりも内容だ。過去10年のスパンで見ると、ナカヤマフェスタの他に、06年の凱旋門賞2着馬プライドも前走はフォワ賞だったが、ナカヤマフェスタが2着、プライドは3着と、フォワ賞ではいずれも敗戦を喫している。オルフェーヴルの場合も、ロンシャン競馬場に慣れること、新たにコンビを組むクリストフ・スミヨン騎手と呼吸を合わせることの2点を最重要課題とした競馬を見せてもらいたいものである。



フォワ賞(G2) Qatar Prix Foy

9月16日(日) ロンシャン競馬場 2,400m(芝) 4歳以上
牡・牝
第3レース 14:30(日本時間21:30)発走予定
ゲート
馬番 馬 名 所属 性齢 重量 騎 手 調教師 所属
1 5 アヴェンティーノ 日本 牡8 58 A.クラストゥス 池江 泰寿 日本
2 2 ミアンドル 仏国 牡4 58 M.ギュイヨン A.ファーブル 仏国
3 1 フィオレンテ 英国 牡4 58 K.ファロン M.スタウト 英国
4 3 ジョシュアツリー 英国 牡5 58 L.デットーリ M.ボッティ 英国
5 4 オルフェーヴル 日本 牡4 58 C.スミヨン 池江 泰寿 日本
10月8日(月)凱旋門賞を終えて、シャンティイにて
池江泰寿調教師インタビューオルフェーヴルは凱旋門賞を勝てるレベルの馬でしたし、私の調教技術が足りなかったと反省しています

--------レースが終わって一夜明けましたが、今朝のオルフェーヴルの状態は?
特に目立ったケガもなく、飼葉もしっかり食べてました。
極端に疲れてるという感じでもなく、いつものレースを使ったなりの疲労度です。

--------今朝の調整は?
90分の乗り運動ですね。

--------今回のレース結果については?
オルフェーヴル自身もそうだし、日本のトップクラスの馬は世界のトップに位置づけ出来ることは改めて分かったんですが、それでも勝てなかったというのはそれに携わる人間、調教師の私がまだ世界の技術レベルに達してなかったと反省してます。

--------今回の遠征でプラスになった点は?
オルフェーヴルの適応能力の高さが分かったことです。
特にこちらの重馬場での適応能力が高いことが分かったのはプラスです。

--------一夜明けて今はどんな思いですか?
やっぱり無念ですね。オルフェーヴルは凱旋門賞を勝てるレベルの馬でしたし、しっかり真っ直ぐ走らせれば勝てたわけですから、私の調教技術が足りなかったと反省しています。

--------また凱旋門賞への挑戦をしたいですか?
私自身もそうですし、ワンチャンス貰えればオルフェーヴルだってもっといい結果を残せると思うんです。こればっかりは私達が決められないので、オーナーサイドが決定するので何とも言えませんが、もうワンチャンスあれば確実にもっといい結果を出せると確信しています。

--------レース後、ファンからの「ありがとう」というメッセージがたくさん寄せられていましたが?
負けたのに温かい声援を頂いて、すごく励みになりました。けれど、何とかファンの方々を喜ばせてあげたかったという気持ちもありますし、次こそはと思います。

--------オルフェーヴル今後の予定は?
明日帰国して、白井競馬学校の検疫で入国検査を受けます。その後、ノーザンファームしがらきで3週間着地検疫、どのレースを使うかはまだ具体的に決まってません。

--------最後に池江泰寿調教師にとって今回の凱旋門賞挑戦はどのようなものでしたか?
無念ですよね。無念と後悔と反省と、もうワンチャンスあれば、絶対違ったそれ以上の結果を出せると、無念です。

池江泰寿調教師インタビュー10月6日(土)凱旋門賞を明日に控えて
今は状態がいいので、レースが待ち遠しいと思っていますし、オルフェーヴル自身も走りたくてウズウズしています。

--------今日(6日)の調教内容は?
今日はラモルレー調教場の坂路(ダートコース)を乗りました。
一本目はハッキング(軽めのキャンター)で1,000m、二本目はキャンターで1,200mを乗りました。
オルフェーヴルの状態は、今年一番と言っていいぐらいの出来に持ってこれました。精神的にも、オンとオフが明確にスイッチが入るようになっているので、早くレースを迎えたいですね。

--------枠順については?(18頭立ての大外の18番ゲートに決定)
枠がでるまでいろいろ作戦を立てていたのですが、大外だったら大外なりの作戦があったので、むしろその作戦が一番今はいいのではないかと思っています。今は作戦を明かすことができませんが、運が向いてきたなと思いました。

--------2003年の凱旋門賞は14番の大外に入ったダラカニ(C.スミヨン騎乗)が優勝しているというのも心強いデータだと思いますが?
それは、今はじめて知りました(笑い)。

--------凱旋門賞を明日に控えた今の心境は?
今は状態がいいので、レースが待ち遠しいと思っていますし、オルフェーヴル自身も走りたくてしょうがないし、体がうずうずしています。
後は当日の輸送があります。渋滞が起きやすいので、その辺もしっかり輸送会社と打ち合わせをしています。
後は、滞りなく、全てがスムーズにいけばいいなと思います。
レースは、日本では深夜になりますが、オルフェーヴルの雄姿を見てください。
応援よろしくお願いします。

池江泰寿調教師インタビュー 10月3日(水)凱旋門賞最終追い切りを終えて
皆さんの望むような結果を出せるよう、あと数日間ミスのないよう仕上げていきたいと思います。

--------今日の最終追い切りのメニューを教えてください
エーグル調教場の芝の直線コースを3頭併せで、その最後方からオルフェーヴルが追いかけて、ラスト300mぐらいで並びかけあとは馬なりで流すという内容でした。

--------今日の動き、ご覧になっていかがでしょうか?
ややノメるところがあったのですが、本番も重馬場が予想されるので一回こういう馬場を経験すると、自分で修正してくれるタイプの馬なので
いい経験になったと思います。

--------フォワ賞の時の追い切り後と比べても向上していますか?
フォワ賞の時は休み明けで追い切りも一本足らない状態だったので、(今回は)一度実戦を使って叩いているので状態としては非常に良いです。

--------追い切り後の馬の雰囲気など教えてください
今日がこちらにきて一番きつい調教をしたのでさすがに疲れている様子でしたが、歩様の上がりや息の入り方は問題なかったので、これで一安心という感じです。

--------金曜日に枠順抽選会がありますが希望の枠順等ありますか?
あまり内だと包まれるので、あまり内はよくないですね。

--------日本のファンへメッセージ
日本の競馬ファンの皆さんに応援していただいているので、なんとか皆さんの望むような結果を出せるよう、あと数日間ミスのないよう仕上げていきたいと思います。

10月3日(水)凱旋門賞最終追い切りを終えて
日本の皆さんが夢としている凱旋門賞優勝を分かち合えるように頑張ります。

--------フォワ賞の印象は?
フォワ賞はオルフェーヴルにとって初めてのロンシャンでのレースでしたが、大変よく対応することができました。いいレースが出来たと思います。

--------今日の追い切りついて
フォワ賞の追い切りと同じような追い切りをしました。大変良いコンディションでした。

--------オルフェーヴルの馬体や走りにどのような変化を感じましたか?
4歳馬なので身体が大きく変わるということはないですが、フォワ賞の時よりエネルギッシュになり、いいコンディションになっていると思います。

--------凱旋門賞を勝利するために重要なポイントは?
戦略的なことは今は言えません。枠順も確定していないしそういうことも関係してきます。展開も考えていますがここでは言えませんね。

--------スミヨン騎手にとって凱旋門賞はどんなレースですか?
今、世界中のカメラが集まっていることでも分かるように、世界が注目するレースだと思います。アメリカやイギリスのレースよりもさらに注目されていると思います。
私は凱旋門賞を二度勝つことができましたが、5回でも10回でも勝ちたいと思います。またこのレースを勝つという喜びはとても大きなものです。

--------日本の競馬ファンにメッセージを?
レースまで残り数日ですが、日本の皆さんが夢としている凱旋門賞優勝を分かち合えるように頑張ります。

池江泰寿調教師インタビュー10月2日(火)凱旋門賞最終追い切りを翌日に控えて
フォワ賞後の疲れもほとんどなく、いい感じですね。一度使って思惑通りの上積みがあります。

--------フォワ賞後の状態は?
フォワ賞の後は木曜までは乗り運動に留めたんですが、金曜日からダートの坂路コースに入りました。

--------前走後の疲れは?
フォワ賞後の疲れもほとんどなく、いい感じですね。

--------今日2日(火)の調教の内容は?
今日もラモルレー調教場の坂路(ダート)コースを二本(キャンターで)乗りました。

--------動きはいかがでしたか?
動きはいいですね。すごい迫力ですね。

--------一度使って上積みはありますか?
そうですね、一度使って思惑通りの上積みがあります。

--------明日3日(水)の調教予定を教えてください
明日追いきる予定です。エーグルの芝の直線コースで、スミヨン騎手が騎乗する予定です。

--------馬体は現地仕様になってきましたか?
トモに今まで付いていない筋肉付いてきました。
馬を真後ろから見て厩舎用語で「ベラ」という筋肉の下あたりのが盛り上がってきています。
ディープインパクトの遠征でも現地で三週間くらい現地で調教していると、同じようなところに筋肉が付いていたことがあります。
ヨーロッパの馬は未勝利馬でも同じようなところに筋肉が付いているので、こちらではそういう筋肉が付いていないと通用しないのかなと思います。

池江泰寿調教師インタビュー 9月16日(日)前哨戦フォワ賞快勝後、ロンシャンにて
凱旋門賞へ向けて第一関門クリア出来たのは本当に良かったと思っています。これからまだ3週間ありますから、しっかり課題も見つかったので本番はさらにいい走りが出来るんじゃないかと思っています。

--------無事に第一関門クリアしましたが、今のお気持ちは?
まず勝ててホッとしています。

--------今日のオルフェーヴルですが、競馬場に到着してからパドック、馬場に出るまでどのような雰囲気でしたか?
休み明けということで、ちょっと入れ込みがきつかったんですが、アヴェンティーノがいてくれたおかげで平常心を取り戻してくれて、帯同馬がいてくれて本当に良かったと思っています。

--------レースは後方からのスタートになりましたが、これは狙い通りでしたか?
狙い通りというよりは、もともとスタートの遅い馬なので、こうなるだろうなとは思っていました。

--------レースは遅い展開になってましたが、道中どのようにご覧になっていましたか?
もう少しアヴェンティーノが流すと1列になってしまうので、それは避けたかったので、何とか2列になるようなレースにと考えていました。あれ以上速くなるとこちらの思っていたポジションにならなかったので、あのペースになったということです。
本番(凱旋門賞)はイギリスの馬も来るのでもうちょっと速く流れてくれると思います。

--------レース終盤でうまく内を付いて出てきましたが、どんな気持ちでご覧になっていましたか?
何日か前にはペースメーカーの後にいて、その後をついていって、内側を通りたいといっていたので、あくまでその作戦にこだわらなくて、外に回してもいいよとは言っていたんですけど、うまくそういう形になってくれたのでまあまあ作戦通りです。

--------スミヨン騎手とはどのような話をしましたか?
スミヨン騎手は次のレースも乗っていて、忙しくてあまり話は出来なかったのですが、
この後レースまで3週間ありますから、新しい課題も見つかってきたのでゆっくり作戦を練りたいと思います。

--------日本のファンに向けて凱旋門賞への抱負をお願いします。
まずは夜遅くまでオルフェーヴルを応援して頂いてありがとう御座います。
凱旋門賞へ向けて第一関門クリア出来たのは本当に良かったと思っています。
これからまだ3週間ありますから、しっかり課題も見つかったので本番はさらにいい走りが出来るんじゃないかと思っています。ぜひ期待して頂きたいです。

小林智(こばやし・さとし)調教師インタビュー 2008年仏ギャロで調教師免許取得、翌年厩舎開業。オルフェーヴルの遠征を現地でサポートする
今週の追い切りを見ても、少し馬場が湿っていて、日本の馬(オルフェーヴル)は、固い馬場で実績のある馬なので、芝の状態が変わるとまったく異質の競馬といってもいいですが、追い切りを見る限り、湿った馬場でも全く問題がなかったので楽しみです。

--------フランスのホースマンにとって凱旋門賞はどんなレースですか?
凱旋門賞はフランスで一番賞金の高いレースですし、格の一番高いレースです。 世界のホースマンの一番勝ちたいレースのひとつではないでしょうか。 フランス人はフランスの馬に勝って欲しいと思っていると思いますが、特に日本馬に関してフランス人みんな優しいですよ。そのうち日本馬が凱旋門賞を勝つだろうとみんな思っているんじゃないでしょうか。

--------小林さんは日本馬のサポートをフランスでやっていますが?
僕みたいな小さな厩舎に日本のトップホースがきてもらえるのは、本当にありがたい話です。僕も勉強になる、目の前でいい馬を見れますから。

--------池江調教師も日本人の厩舎で、小林さんの厩舎で、受け入れてもらえるのはすごく安心できるといわれていましたが?
日本のスタッフの方も日本語が通じるのは助かるでしょうね。調教でも馬場の使い方とかフランスでのルールがあるので、そういうのが、日本人のスタッフがサポートするのでわかりやすいのではないでしょうか。日本人の僕が役に立っていればと思います。

--------日本の三冠馬オルフェーヴルの印象は?
フランスに来たときは池江先生も言われていましたが、輸送で体重が減って、少し寂しく見えましたが、今はふっくらとして、毛艶もすごくよくなって、動きも柔らかいし、すごくいい馬という印象です。

--------オルフェーヴルはロンシャンの馬場に適応できると思いますか?
今週の追い切りを見ても、少し馬場が湿っていて、日本の馬(オルフェーヴル)は、固い馬場で実績のある馬なので、芝の状態が変わるとまったく異質の競馬といってもいいですが、追い切りを見る限り、湿った馬場でも全く問題がなかったので楽しみです。

池江泰寿調教師インタビュー9月12日(水)フォワ賞へ向けての追い切りを終えて
先週の追い切りはトライアルとしてはまずまずの動きだったのですが、それよりもさらに良くなって、十分仕上がったなという感じです。

--------今日の最終追い切りの内容は?
エーグルの芝コースで3頭併せ、6ハロン1,200mの追い切りを行いました。

--------動きはいかがでしたか?
先週の追い切りはトライアルとしてはまずまずの動きだったのですが、それよりもさらに良くなって、十分仕上がったなという感じです。

--------追い切りの後、スミヨン騎手とは何か話されましたか?
彼自身も先週よりも動きが良くなっているし、ペースも先週より全体的に速くなってしまったと言っていました。

--------馬とのコンタクトをとるのが一番大事だとスミヨン騎手が言っていましたが?
先週初めて追い切りに乗ってもらったのですが、ある程度は息が合ってそうだったんですが、調教とレースとでは違うので、どうなるかは分からないですね。

--------今日の芝の具合はどうですか?
先週より下は少し柔らかくなっていましたけど、そんなに重たい感じはしなかったです。雨の影響もあって結構、草には水分が含んでいて、滑りはしないかなという心配はしていました。

--------明日以降の調整は?
木曜はおそらく乗り運動のみに留めまして、金曜日、土曜日は坂路2本を普通キャンターでと思ってます。

--------前哨戦のフォワ賞はどのようなレースにしたいですか?
ある程度の頭数は揃ってほしいなと思います。極端に頭数が少なくなるとレースが難しくなるのでね。まあ、5頭以上は出走して欲しいなと思います。

--------日本のファンのみなさんにレースに向けての一言をお願いします。
状態もいいので力を出し切れるとは思いますが、初めてのロンシャンのコースを上手に走れるかどうかが一番のカギなので、その辺を温かく見守って頂ければと思います。

クリストフ・スミヨン騎手インタビュー9月12日(水)9月12日(水)フォワ賞へ向けての追い切りを終えて
今朝の追い切りではゴーサインを出したらとても力強く反応してくれた。馬に対して信頼感を抱いているし、乗っていてとても心地よい。

--------今日の追い切りについて?
先週の水曜日と同じ距離と内容で行ったが、先週同様に良い動きだった。
馬は身体的に準備が整っていると思った。しばらくレースで走っていなかったからか馬体が目覚めた様な雰囲気でとても良いサインを感じた。

--------オルフェーヴルには慣れたか?
今日で乗るのは3回目だったが、とても気持ちよく騎乗することができた。
賢い馬で、私の指示にうまく反応してくれている。今日は少し人が多かったこともあり、物見をしていたが、馬と良いコンタクトをとれてきたと思う。

--------オルフェーヴルの印象について?
フランケルの様なとても素晴らし好印象を持っている。ビデオで日本でのレースは見ているし、今朝の追い切りではゴーサインを出したらとても力強く反応してくれた。馬に対して信頼感を抱いている。乗っていてとても心地よい。

--------フォワ賞に向けての抱負
凱旋門賞に向けて100パーセントのコンディションに持っていける様なレースがしたいし、コースに順応させたいと思う。フォワ賞での疲れを本番までの3週間でうまく調整出来る様に、出来るだけ疲労を残さずに勝てればベストだと思う。

池江泰寿調教師インタビュー9月11日(火)ラモルレー調教場でキャンター調整を終えて
今日はラモルレー調教場の坂路1200メートルで調教助手が乗り、1本目でキャンターとハッキング、2本目でキャンターを行った。いつもの動きで何よりだったと思う。

--------フランス到着後の様子は?
輸送熱もなくフランスには順調に来ることが出来たが、到着した当初は少し馬がイライラしているのを感じた。
早く環境に慣れさせるために、小林厩舎の馬と集団調教を行った。帯同馬のアヴェンティーノが居ることもオルフェーヴルが落ち着くのに良い効果があった。

--------馬体の変化は?
到着した頃は輸送減りをして15キロくらい減っていたと思う。1週間くらいでこちらの環境に慣れて日本に居る時と同じ様な感じになった。飼葉食いも良くなり、今は少し太いくらいだと思う。

--------今朝(火曜日)の調教の内容は?
今日はラモルレー調教場の坂路1200メートルで調教助手が乗り、1本目で
キャンターとハッキング、2本目でキャンターを行った。いつもの動きで何よりだったと思う。

--------明日(水曜日)の予定は?
明日はエーグル調教場の芝コースでスミヨン騎手に乗ってもらい3頭併せの追い切りを行う予定。

--------ファンへのメッセージ
今のところ順調に来ており、前哨戦のフォワ賞にはいい状態で出走出来ると思う。温かく見守ってください。