未来に語り継ぎたい名馬
海外では無敵の名バイプレーヤー
ステイゴールド
2001年 日経新春杯
1994年3月24日生 牡 黒鹿毛
父 サンデーサイレンス
母 ゴールデンサッシュ(父 ディクタス)
馬主/(有)社台レースホース
調教師/池江泰郎(栗東)
生産牧場/白老ファーム(北海道・白老町)
競走成績/50戦7勝(うち海外2戦2勝)
主な勝ち鞍/01香港ヴァーズ(G1)
01ドバイシーマクラシック(G2)
01日経新春杯(GII)
00目黒記念(GII)
●万年2着の善戦マン。引退レースは涙なしでは見られません(30代・女性)
●現役馬と種牡馬として、これほど長い間ファンに愛された馬はいないのでは(30代・男性)
●小さい馬体で懸命に走る姿。続ければ必ず最後は叶うことを体現した(50代・女性)
国内ではGⅠに手が届かぬも 引退レースでタイトルを奪取
豊富なスタミナと、大きな怪我なくコツコツ走り続ける丈夫さで、中長距離路線の重賞には欠かせない名バイプレーヤーとして活躍。サイレンススズカやテイエムオペラオーなどの歴史的名馬と渡り合い、GI 出走20回、重賞連続出走36回のJRA記録(当時)を樹立した。
国内ではGI 2着が最高だったが、なぜか海を渡るとパワーアップし、ドバイシーマクラシックではその年の全欧年度代表馬に輝くファンタスティックライトをゴール前で交わし去った。香港ヴァーズでも逃げ粘るエクラールを怒涛の勢いで差し切っての1着。どうしても手の届かなかったビッグタイトルを、海外で、しかも引退レースで勝ち取るという劇的なラストランで、シルバーコレクターとしての経歴に終止符を打ったのである。
オルフェーヴルやゴールドシップを送り出すなど種牡馬としても愛される存在だっただけに、急死が惜しまれる。
(文=谷川善久)