未来に語り継ぎたい名馬
世界を驚愕させたスプリント王
ロードカナロア
2013年 スプリンターズS
2008年3月11日生 牡 鹿毛
父 キングカメハメハ
母 レディブラッサム(父 Storm Cat)
馬主/(株)ロードホースクラブ
調教師/安田隆行(栗東)
生産牧場/ケイアイファーム(北海道・新ひだか町)
通算成績/19戦13勝(うち海外2戦2勝)
主な勝ち鞍/12・13香港スプリント(GI) 12・13スプリンターズS(GI)
13安田記念(GI) 13高松宮記念(GI)
13阪急杯(GIII) 12シルクロードS(GIII)
11京阪杯(GIII)
●短距離馬ながら年度代表馬に選ばれるという偉業を達成(20代・女性)
●強さと柔軟さを兼ね備え、他馬をねじ伏せるそのスピードとパワーに圧倒されました(20代・男性)
●国内のみならず香港でも活躍、その強さは見ていてしびれた(40代・男性)
数々のライバルを倒し GI6連勝を達成
デビューから引退まで19戦13勝・2着5回・3着1回と、常に馬券圏内をキープ。なにしろ負けない馬だった。決して相手が弱かったわけではない。2012年のスプリンターズSでは現役スプリント女王のカレンチャンをレコード決着で降し、前年の勝ち馬ラッキーナインらを相手に香港スプリントを完勝。翌13年には高松宮記念でまたもレコードタイムをマークし、安田記念ではマイルでも敵なしであることを立証した。そして、快速ハクサンムーンらによる熾烈な2着争いを引き連れて堂々のゴールとなったスプリンターズS連覇、1頭だけ異次元の生き物ではないかと思わせる瞬発力で5馬身差のぶっちぎりを演じた香港スプリント連覇でGI6連勝を達成。いずれのレースにも難敵は揃い、距離不安もあったしアウェーの戦いにも挑んだ。その過酷な道を絶対的な能力の違いで切り拓き、勝ち続けてきた名馬である。
(文=谷川善久)