未来に語り継ぎたい名馬
ファンの心をつないだダービー馬
キズナ
2013年 日本ダービー
2010年3月5日生 牡 青鹿毛
父 ディープインパクト
母 キャットクイル(父 Storm Cat)
馬主/前田晋二氏
調教師/佐々木晶三(栗東)
生産牧場/(株)ノースヒルズ(北海道・新冠町)
通算成績/14戦7勝(うち海外2戦1勝)
主な勝ち鞍/13日本ダービー(GI)
14大阪杯(GII)
13ニエル賞(仏GII)
13京都新聞杯(GII)
13毎日杯(GIII)
●武豊騎手、復活のダービー制覇も心に残った(10代・男性)
●ダービーを観て感動して、初めて引退まで応援しようと思った(20代・男性)
●スター性があり本当に魅力的(30代・男性)
●ダービーはまるでドラマを観ているかのような勝利(40代・男性)
いずれのレースぶりも 見る者の心を痺れさせるもの
毎日杯、京都新聞杯、大阪杯で見せた直線一気は、父ディープインパクトを髣髴とさせる鋭さ。いずれもゴール前で手綱を緩めるあたりが憎らしい。何度も進路をブロックされながら、それでも壁をこじ開け、最後は計ったようにエピファネイアを差し切って成し遂げた父仔二代の日本ダービー制覇も見事。ニエル賞ではルーラーオブザワールドとの日英ダービー馬決戦を根性で制して、その力がワールドクラスであることを立証した。いっぽう敗れたとはいえ、まるで果たし状を突きつけるがごとく、オルフェーヴルに外から馬体を併せに行った凱旋門賞にもファンは痺れたはずだ。
(文=谷川善久)