未来に語り継ぎたい名馬
父が夢見た世界制覇を狙う孝行娘
ハープスター
2013年 新潟2歳S
2011年4月24日生 牝 鹿毛
父 ディープインパクト
母 ヒストリックスター(父 ファルブラヴ)
馬主/(有)キャロットファーム
調教師/松田博資(栗東)
生産牧場/ノーザンファーム(北海道・安平町)
通算成績/11戦5勝(うち海外2戦0勝)
主な勝ち鞍/14桜花賞(GI) 14札幌記念(GII)
14チューリップ賞(GIII) 13新潟2歳S(GIII)
●届かない位置に見えるが見事に差し切る素晴らしい切れ味がある。これからもあっと言わせる走りに期待(30代・男性)
●再度の凱旋門賞出走に期待します(70代・男性)
●桜花賞での直線最後方からの1着は圧巻。かなりのインパクトだった(30代・男性)
“弾ける”末脚を武器に 最強牝馬のバトンを受け継ぐ
父ディープインパクトは「飛ぶ」馬だったが、娘のハープスターは「切れる」あるいは「弾ける」と表現すべきか。
新潟2歳Sは上がり3F推定32秒5、2歳馬の限界を超える末脚を披露。チューリップ賞と桜花賞では余裕綽々の直線一気を決めた。負けたレースを見ても、馬群を割り、あるいは大外を貫くように伸びるなど、常に切れて弾けている。いっぽう札幌記念ではゴールドシップを向こうに回し、相手のお株を奪う3コーナーからのロングスパートを敢行、追撃をきっちりしのぎ切った。
追ってよし、自ら動いてよし。凱旋門賞挑戦もいい経験となって、今後ビッグタイトルをさらに積み重ねるだろう。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタからジェンティルドンナと続く最強牝馬のバトンを受け継ぐのは、この馬を置いて他にいないはず。そんな期待の込められた40位ランクインだ。
(文=谷川善久)
※掲載内容は2015年2月時点の情報です。(成績を除く)