未来に語り継ぎたい名馬
傑出した能力を発揮した外国産馬
シンボリクリスエス
2002年 有馬記念
1999年1月21日生 牡 黒鹿毛
父 Kris S.
母 Tee Kay(父 Gold Meridian)
馬主/シンボリ牧場
調教師/藤沢和雄(美浦)
生産者/Takahiro Wada(米国)
通算成績/15戦8勝
主な勝ち鞍/02・03有馬記念(GI)
02・03天皇賞・秋(GI)
02神戸新聞杯(GII)
02青葉賞(GII)
●有馬記念の9馬身差は忘れない(40代・男性)
●ラストランの有馬記念でのパドックで観た馬体の凄さ! 初めて馬にもオーラがあるのだと感じた(30代・男性)
●エピファネイアがジャパンCを圧勝、父の雪辱を果たしてくれて嬉しかった(40代・男性)
圧倒的な強さで 天皇賞・秋と有馬記念を連覇
3歳時と4歳時に天皇賞・秋と有馬記念を連覇。いずれも「強い!」とファンを唸らせるものだった。
2002年の天皇賞・秋は初めての古馬との対戦で、ひしめく先行勢の中に押し込められる展開。それでも怖気づくことなく、わずかな間隙をこじ開けて抜け出してきた。有馬記念ではやはり馬群を割るようにして差し脚を伸ばし、大逃げから楽勝態勢に持ち込んだタップダンスシチーをただ1頭猛追、驚異的な瞬発力で最後には捉えてみせる。
翌年の天皇賞・秋は、1000メートル通過56秒9の激烈なラップで進んだレース。直線に入るやいなや猛然と加速したシンボリクリスエスは、坂上先頭から押し切ってレコード勝ちを果たす。そして有馬記念は、早め2番手の積極策から直線では他馬を突き放す一方。またもレコード勝ち&驚きの9馬身差で能力の違いを見せつけたのだった。
(文=谷川善久)