未来に語り継ぎたい名馬
溢れ出す“大物感”
ダイワメジャー
2007年 安田記念
2001年4月8日生 牡 栗毛
父 サンデーサイレンス
母 スカーレットブーケ(父 ノーザンテースト)
馬主/大和商事(株)→大城敬三氏
調教師/上原博之(美浦)
生産者/社台ファーム(北海道・千歳市)
通算成績/28戦9勝(うち海外1戦0勝)
主な勝ち鞍/06・07マイルチャンピオンシップ(GI)
07安田記念(GI)
06天皇賞・秋(GI)
04皐月賞(GI)
06毎日王冠(GII)
06読売マイラーズC(GII)
05ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)
●屈指の根性ダイワメジャー(20代・男性)
●幅広いカテゴリーで活躍したダイワメジャーの息の長い活躍に1票投じます(40代・男性)
●人気薄で制した皐月賞、のど鳴りからの復活など波乱万丈の現役生活の中でGI 5勝。頭が下がります(50代・男性)
スピードの持続力は天下一品 優れた勝負根性も光る
皐月賞では2番手から仕掛けられると、余裕を持ってコスモバルクを完封。天皇賞・秋では直線坂上で先頭に立ち、内で食い下がるスウィフトカレントを振り切った。その次走マイルチャンピオンシップでは、飛ばすステキシンスケクンを引っ張り切れない手応えのまま早めに交わして直線入口で先頭、外から脚を伸ばすダンスインザムードを抑え込んだ。安田記念では逃げ切りペースのコンゴウリキシオーをクビの差だけ差し切り、スーパーホーネットの猛追を降してマイルチャンピオンシップ連覇も達成する。
自身の適距離を超える有馬記念でも2年連続3着に粘っているように、スピードの持続力は天下一品。また、並びかけられると二の脚を使って相手を突き放し、追いかければ確実にターゲットを捉える、優れた勝負根性も光る。本気モードで駆けるダイワメジャーを負かすのは、かなり困難な仕事だった。
(文=谷川善久)