未来に語り継ぎたい名馬
快足の日本ダービー馬
アイネスフウジン
1989年 朝日杯3歳S
1987年4月10日生 牡 黒鹿毛
父 シーホーク
母 テスコパール(父 テスコボーイ)
馬主/小林正明氏
調教師/加藤修甫(美浦)
生産牧場/中村幸蔵氏(北海道・浦河町)
通算成績/8戦4勝
主な勝ち鞍/90日本ダービー(GI) 89朝日杯3歳S(GI)
●敗れた皐月賞が一番印象深い。二番目は勝ったダービー(50代・男性)
●中野騎手のダービー逃げ切りは忘れられない。「ナカノ・コール」も印象深い(40代・男性)
●ダービーの馬券は外れましたが、あの日、競馬場へ行って本当に良かった(40代・男性)
ウイニングランで巻き起こった「ナカノ・コール」
1989年の最優秀旧3歳牡馬にして、第57代日本ダービー馬である。皐月賞ではスタート後に不利を受けて2着に敗れたが、日本ダービーでは鞍上の中野栄治騎手に導かれて果敢な逃げを打つと、直線でも末脚を伸ばし、追い込むメジロライアンを封じて戴冠を果たした。ウイニングランで巻き起こった「ナカノ・コール」が、いまやGI レース後の恒例となった「コール」の初めての例と言われている。
(文=三好達彦)