未来に語り継ぎたい名馬
地方競馬から来た刺客
イナリワン
1989年 宝塚記念
1984年5月7日生 牡 鹿毛
父 ミルジョージ
母 テイトヤシマ(父 ラークスパー)
馬主/保手浜弘規氏
調教師/福永二三雄(大井)→鈴木清(美浦)
生産牧場/山本実儀氏(北海道・門別町)
通算成績/25戦12勝(うち地方14戦9勝)
主な勝ち鞍/89有馬記念(GI) 89宝塚記念(GI) 89天皇賞・春(GI)
●強い馬を脅かす様なレースを見せてくれた、未だ私の一番の名馬です(40代・女性)
●中央入りしてGI 3勝。なのに1番人気なし。不思議な馬だった(30代・男性)
●小柄な馬体に秘めた闘志。オグリなどライバル対決も見応えがあった(40代・女性)
中央へ移籍しGI 3勝
オグリキャップ、スーパークリークと当時の「三強」を形成した。デビューは地方の大井競馬で、デビューから8連勝を記録。翌年、東京大賞典の勝利を最後に中央へ移籍し、1989年の天皇賞・春、宝塚記念を連勝して実力を示した。秋には毎日王冠でオグリキャップと死闘を繰り広げ(ハナ差の2着)、天皇賞・秋、ジャパンCは大敗したものの、有馬記念ではライバルを競り落として優勝を飾った。
(文=三好達彦)